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京町家友の会

「京町家友の会」第50回例会報告

日 時: 平成24年 3月17日(土) 午前10時30分〜12時10分  
場 所:弘道館(京都市上京区上長者町通新町東入る)
参加者: 26名

例会次第:
 当日は小雨の降る、あいにくの空模様となった。来られた方から玄関の間で受付を済ませ、茶室を待合として定時までお待ちいただき、午前10時30分に奥のお座敷に通された。
 釜が掛けられ、お茶の用意が万端整った中で、御当主の太田達氏よりご挨拶をいただいた。当日の御菓子(草餅)にちなんだ芥川龍之介の軸、東大寺二月堂のお水取りで使用された竹を用いた結界、猩々が描かれた軸など、遊び心満載のお道具を拝見しながら、それぞれに趣ある御茶碗で薄茶をいただいた。
 その後、毛氈をはずし座布団が敷かれて席が改まり、まずは京町家友の会・松村会長より簡単に例会始まりのご挨拶をいただいた。次に京町家情報センター事務局長としてお馴染みの松井薫氏が皆川淇園の子孫にあたられる方から住宅設計のお仕事を依頼されたお話から始まり、弘道館とのご縁をお話くださった。そして、現在弘道館の管理をされている濱崎加奈子氏からは、この邸を何とか救う方法として太田氏を頼るしかなかったこと、またその運営方法については松井氏にも相談をして何とか現在の形となってきたことなどをお話いただいた。
 太田氏からは、文化に対しての豊富な知識を面白可笑しく話していただき、その巧みなお話ぶりに感心するとともに、大変楽しいひと時を過ごすことができた。御座敷から見える庭も以前は荒れていたそうだが、毎日草抜きに勤しんでおられるという太田氏の努力の賜物か、美しい苔が小雨に濡れ、なお一層美しさを増して輝いていた。予定時間も過ぎたので、最後に各部屋の見学は各自自由に手短にとお願いして散会とした。