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京町家友の会

「京町家友の会」 第44回例会報告
日  時 :平成22年8月 12日(木) 午後3時〜5時
場  所 :清滝テラ
会  費 :1,000円(愛宕山御札500円分含む)
出席者数:21名 (+小林夫妻、「さくあん」荻野哲也氏)

■例会次第:当日は台風4号の接近により一日中大雨との予報で、例会の開催も危ぶまれた。同日夜に予定していた京町家歳時記「嵐山の鵜飼」は、朝9時に嵐山通船の判断により、増水のため中止。例会への参加申込み者の中には「嵐山の鵜飼」にも申し込んでおられる方があり、その方々へは鵜飼の中止を伝えるとともに例会への参加をどうされるか?確認をした。そうしたところ、鵜飼の中止は残念だが例会の清滝には是非行きたいとのお返事が多く、中には鵜飼だけを申し込まれていた方が、鵜飼が中止になるなら清滝の方に是非参加させてほしいとのことで、結局、例会は事前の予定よりも4名多い参加者となった。

 事前に案内のバスで全員予定どおりに到着。最初に松村会長より、作家や文人がよく利用していた料亭「ますや」のことや、戦前は京福電鉄が清滝まで通っていたが戦時中の鉄供出のために線路がはずされたお話など興味深く伺った。続いて「清滝テラ」オーナーの小林様ご夫妻に「清滝テラ」をオープンするに至るお話と、特にご主人がこだわられたおくどさんについてのご説明を伺った。改修施工の京町家作事組・山内工務店会長の山内茂氏には家の裏の山水を流す側溝を工夫されたこと、左官のさくあん・萩野哲也氏にはおくどさんに関わる工夫などをお話いただいた。その後、2階も含め自由に見学。おくどさんで炊かれたご飯とお味噌汁、お漬物をご用意いただき、まさに「同じ釜の飯」を美味しくいただいて、台風も雨も気にならない充実した午後となった。また秋の紅葉の頃に再訪したいとか、一度愛宕山に登ってみたいという声もあり、今後も「清滝テラ」が皆さんにとって憩いの場となる可能性が高そうだ。