「京町家友の会」第33回例会報告 今回は事前の申込者が55名となり、「山紫水明処」に一度に入れるのは20名以下ということで、結果3班に分けて行動することとした。河原町丸太町西北角(旧春日小学校前)にて集合。早く来た方から順に松村会長と建田理恵子さん引率のA班(19名)、小島富佐江さん引率のB班(18名)、山田公子引率のC班(17名)として見学の3箇所を順に廻った。
頼山陽書斎「山紫水明処」では、東に鴨川と東山を眺めながら、山陽と書斎についての丁寧なご説明を受け、「山紫水明」の意味を味わうとともに、当時とはすっかり変わってしまった鴨川東側の現在の景観に会員の方からは溜息と憤りの声が上っていた。 新島襄旧宅では、町家とは趣きの異なる洋風建築の住宅ながら建具や調度品に和風のものもあり、落ち着いた佇まいと開け放たれた窓から入る風の気持ち良さは町家と共通していて、家への愛着を感じることの出来る空間であった。
京都市歴史資料館では源氏物語車争図屏風ほかを各自鑑賞し、しばしの休憩場所とするとともに、会員相互の挨拶等に時間を使うことができた。 その後、40名ほどが「あずきや&あずきやセム」のオープンハウスへ移動。お庭で用意していただいた冷たいお茶をいただきながら、松村会長の気さくなお話で場を和ませていただき、全員が揃ったところで、オーナーの北村チエコさんのご挨拶と質疑応答。その後、自由に見学とし、「あずきやセム」設計担当の京町家作事組・末川氏には、熱心に改修経過などのお話をしていただいた。 新会員の方は、それぞれお帰りの際に、とても楽しかった旨おっしゃっていただき、また常連組の会員さんからは、「今回の例会もまた大変充実していましたね」と御礼の言葉の数々をいただいた。 真夏の暑い日中ながら、見学の4箇所のうち、エアコンがあったのは京都市歴史資料館のみ。エアコンを使わない気持ち良さを実感していただけたのでは?と考えるのだが・・・。
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