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京町家友の会


■ 能「松風」について
 祇園祭鷹山の復興計画に設計監理として再生研が参加しています。鷹山のご神体は、在原行平と言われており、在原行平の物語に関係する能「松風」について、能楽のご専門である山崎芙紗子先生からお話を伺いました。
 行平は源氏物語のモデルの一人でもあり、須磨に赴任した行平の物語の後日談が松風のモチーフになっています。そんな行平が史実としてどのような人物だったのか、物語でどのように描かれていたのか、そして、中世から近世の人々がどのように解釈してきたのか、わかりやすくお話くださいました。
 松風の謡を参加者で習う一幕もあり、ちょっとした体験もできました。
 十数年前、謡や仕舞というのは京都のまちなかでは日常的なことで、町家でのお稽古や座敷でのもよおしも特別なことではなかったようです。能の世界がすぐ身近にあった、そのような生活との関わりにも触れることができたひとときでした。
 鷹山関係者も参加し、復興に関わるメンバー等から、質問が飛び交い、活気のある例会となりました。
◎実施概要(京町家再生研究会と合同例会)
2017年4月8日(土)14時から17時
京都学園大学町家キャンパス新柳居
講師:山崎 芙紗子(京都学園大学人間文化部 教授)



■ ギャラリー ジジ 訪問 6月23日(金)
 友の会会員 青柳清一さんのギャラリーをおたずねしました。
 八坂神社南楼門から歩いて10分ほど、お料理屋さんが並ぶ界隈の路地入り口にGalleryGiGiの看板があります。ずっと奥に進み、玄関を入るとずらりとオールドノリタケのコレクションが迎えてくれます。路地の町家にこんなコレクションがあるとはちょっと想像ができませんでしたが、青柳さんがアメリカに長くお住まいの間に出会われたオールドノリタケの数々。いずれも個性的で表情豊かなものばかり、葉巻入れやスパイス入れ、動物を描いたお皿、もちろんコーヒーカップ、ソーサー、花瓶など様々なオールドノリタケが並んでいます。日本で作られアメリカに輸出されたもので、私たちが使っていたノリタケ製品とは違った雰囲気があり、当時の職人さんたちが気概をこめて作ったことが伝わる作品たちです。拝見しながら「これは何に使わはったんやろ?」「この細工すごいねえ」などなど会話はつきませんでした。