![]() 文:山田 公子 〈京町家友の会事務局〉 写真:堀内 健〈京町家作事組〉・松村 聡〈京町家友の会会員〉 ●京都の真ん中、御所南 ![]() 年が明けて間もない1月15日(日)、午後2時から始まる集まりに先がけ、来訪者の方が迷われないようにとのお心使いもあってか、中野邸の改修施工を担当された京町家作事組メンバーの許x内工務店・堀内健氏が通りに面した玄関先に「施工前」と「施工後」の写真をパネルにして貼っておいてくださいました。「へえ〜、以前はこんなんやったんや〜」と、誰もが美しくなった外壁等に感心しきり。玄関門を入ってすぐの南側、鬼門の場所には紅白の南天が植えられていて、清々しく華やかな新年の彩りでした。 ●幼い頃の楽しい思い出 ![]() 午後2時前には全員が二階のお座敷へ移動。まずは松村会長から新年のご挨拶を受け、その後、御当主の中野博子さんにお家のこと、改修のいきさつ等々お話をいただきました。 中野邸は、もともと博子さんの御父様のご実家の一部ということですが、御父様が東京に出られて博子さんも東京で生まれ育たれたとのこと。今回のお話の中で特に印象深かったのは、子供の頃にこのお家に遊びに来て、親戚の子供たちと一緒に走り回ったりしながらとても楽しい時を過ごされたという思い出をお話される時の博子さんのお顔。本当に楽しかったというその頃の出来事をこの家で思い出しておられるのがとてもよくわかりました。その思い出と共に家に対する愛着が今回のような改修へと繋がり、そしてこれからはこのお家を慈しみながらご夫婦で過ごされる時間がきっと増えていくのだろうなと思いました。 ●あらあら、珍しいものが…… ![]() 大きな鞄はおじい様が船旅での海外旅行へ行かれた時に使われたもの。幅広の引き出しは大きな洋服ダンスの下部分だけ。凝った彫りのドアは、その洋服ダンスの扉の1枚とか。洋服ダンスのその他の部分は今タンス屋さんに預けてあって、近々以前より少し幅の狭い洋服ダンスに生まれ変わって届く予定とか。 ●「京町家歳時記かるた」遊び ![]() 今回遊ばれた会員さんには、今度は遊び方を教える側になってくださいねとお願いして、この日は解散となりました。 |