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京町家友の会



行列ばっかり
今年は節分と初午がおんなじ日やって、こんなこと珍しいなあ。
節分の日に大丸の地下にいって、びっくりした。いろんなとこで行列ができてて。ものすごたくさんの人が並んだはった。いわしの焼いたんとお巻き(巻き寿司)。そら節分に食べんとあかんのやけど、そんな大層にするもんかなあ。いわしは家で焼いたらええのに。なんでそんなんに行列せんなんのやろ。確かにいわしを焼くのはにおいがすごいし、しばらくにおいがダイドコから消えへんけど。それでも変なことになってるなあ。
行列の出来るなんとか、テレビやら雑誌でお店の紹介がのってるけど、私らからしたら行列さすようなお店はちょっと考えもんやと思う。お店も行列さして延々待たせるようなやり方したらあかんと思うし、ちょっと前までは、そんなときはお客さんに断って待ってもらう場所を用意するとか、時間を約束するとかしたはった。特に食べ物屋さんやったら、先に入ったはるお客さんに対しても落ち着いていてもらえへんのに。並ぶほうも先の人をせかしてるようで、きづつない。私はかなん。
食べることぐらいゆっくりしたいのに、入り口にずらずら並んだはったら、せわしのうて食べてられへん。そんなんでええのやろか。みんな気にならへんのやろか。
行列で、もひとつ不思議やったんは、お参りにいったときに拝むのにも行列したはったこと。八坂さんもえべっさんも延々行列したはった。特にえべっさんはいつも我先に福をもらおと思てごちゃごちゃやったのに。変われば変わるもんやなあ。
デパートいっても行列、お参りいっても行列、町中も行列、なんかいやになるなあ。

2005.2

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