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京町家友の会



勘違いしてもろたら困ります
今年は台風やら地震やら、ややこしい夏の終わりになってしもて。あんまり世の中がむちゃくちゃになってるし、かみさんがおこったはるのやろか。
そろそろ秋の観光シーズン。いろんな問い合わせやらお願いが入ってくる。
けど、なんか変。
町家が見たい、どこか見られるとこ教えてほしいていわはる人がたくさんやはる。資料がほしい、どんなとこが見られるか? 写真を撮りたいなどなどいろんな「要望」が聞こえてくる。そら町家の再生を望んで、そのためやったら協力したいと思てくれはるとこはあります。そやけどもうちょっと考えてほしい。家を他人さんに見せるなんて、ほんとうはとんでもない話。普通に住んでる家、生活のある家に見ず知らずの他人さんがどやどやと入るて、普通に考えてもおかしいと思うけど。自分の家がおなじようやったら、どないしゃはる?
百歩譲って、家にきゃはったら、あいさつもなし、リュックサックしょったまま、大きい荷物も持ったまま、閉めてある襖はあけはる、あちこちさわらはる、断りもなしに写真は撮らはる。ずかずか入ってきて、これはどこの家ですかという人もやはったなあ。
これでええ顔しなさい言われても、無理やわ。
町家を勉強してるし、見せてくださいて言うてきゃはる人もやはるけど、それやったら、もっと基本のお行儀から勉強しいひんかったら、なんにもわからへんと思うけど…。
よそのお宅にうかがうのやったら、それなりの礼儀が必要。昔はもっとお行儀がよかったんとちがうのやろか。もちろんあこもここも家をみせてもらうなんてことはなかったし、そんなこと考えもしいひんかったこと。
なんかみんなうわついてしもて、なにをしてもかまへんような風潮があるみたいやけど。
あんまりおうちゃくなことしたら、ばちがあたりますえ。

2004.9

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