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京町家友の会


よそいきはどこへいったんやろ
  最近気になるのが、若い人がどこへ行ってもおんなじようなかっこしたはること。どうしてどこへ行くのもおなじかっこなんやろ。お買い物にいくのも、学校にいくのも、よそのお宅におじゃまするのもおんなじ。娘たちが出かける前に「このかっこでいいやろか」て聞きにくるので、「もうちょっとこましなかっこしたら」と返事すると「またおかあさんのこましながはじまった」言うて笑う。行くところによって服装考えるのもおしゃれのうちやと思うんやけど、どうなんやろ。別にブランド品や値段の高い服が良いていうのとはちごて、清潔なこざっぱりした服装を考えてみてほしい。気持ちの問題やと思う。いくら今の流行でも、人に不快な感じを与えるようなことはやっぱりあかんと思う。
 このあいだピアノの発表会でコンサートホールへいったとき、たぶん高校生ぐらいの男の子が4、5人 Tシャツにズック靴、短パンにゴムそうりで入ってきたのにはびっくり。TPOという言葉はもうなくなったんやろか。場違いやと気にならへんのも鈍感やと思うし、親御さんも気にしはらへんのかなあ。こざっぱりとカッターシャツに綿パンでもはいてかっこよく来てほしかったなあ。学校行きとは違うよそいきの靴の一足ぐらいはもっててほしいし、ゴムぞうりは最悪。
 ついでに、あのたらたらひきずるようなミュールというのもかなんなあ。ますます歩き方がわるなる。道歩いてて、ほんとうにだらしない歩き方の人がふえて、ためいきがでる。もうちょっと背筋のばしてしゃきっと歩いてほしいなあ。

2002.8

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