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2004年度11月〜2月 景観・まちづくり大学・後期講座案内
京都市景観・まちづくりセンターにおいて、京町家再生研究会の企画で開催された
「京町家再生セミナー」の記録です。

第3回 12/9 (木) 18:00〜20:00
「若手不動産事業者からみた京町家の流通」
講師:井上信行氏(エステイト信) 苗村豊史氏(みのり住建)
コーディネーター:京極迪宏氏(京町家情報センター幹事)


12月9日に今年最後、第三回の「京町家再生セミナー」がありました。テーマは「若手不動産事業者からみた京町家の流通」、講師は井上 信行氏「エステイト信」と苗村 豊史氏「みのり住建」のお二人です。京極 迪宏京町家情報センター幹事のコーディネートで、昨今の町家の賃借、売買の市場動向、京町家ブームの実態、今後の見通しを語っていただきました。
町家継承の立場の中立性と情報の公開の是非の関係、貸し手の意向が情報として現れないメカニズム、貸し手にとってのメリットの再確認、賃借契約にまつわる細かい問題と解決手法、生活文化の器としての町家の継承、職住一致の原則へのこだわり、洛中の町家に住むために必要な学区や町内に対する心構え、それを推し量る「町家チェッカー」とは何か、供給不足の一方での町家に対する業界内の認識不足、町家ブームといわれるものが一部地域に偏っていること、町家の継承のための今後の見通し、ブームとは別に自然素材や伝統工法を大切にする人が増えていること、路地奥のストックのポテンシャルと現行の建築基準法や融資の問題等々、大切な問題を分かりよく、面白い例を交えながら、お話いただきました。
「こういう家主は敬遠される」「これだけは言っておきたい借主の心得」等のテーマは
満員盛況の会場で予想にたがわず刺激的で面白いものとなりました。