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はじめに京町家再生研究会京町家作事組京町家友の会京町家情報センター
2004年度11月〜2月 景観・まちづくり大学・後期講座案内
京都市景観・まちづくりセンターにおいて、京町家再生研究会の企画で開催された
「京町家再生セミナー」の記録です。

第1回 11/11 (木) 18:00〜20:00
「町家は若者の要望にどう答えたか」

講師:飯高克昌氏(町家借主) 槌谷健一氏(町家借主)
コーディネーター:松井 薫氏(京町家情報センター事務局長)

11月11日に京都景観・まちづくりセンターにおいて第一回の「京町家再生セミナー」が開かれました。松井 薫 京町家情報センター事務局長のコーディネートにより「町家は若者の要望にどう応えたか」をテーマとして、飯高 克昌氏と槌谷 建一氏、町家にめぐり会った二人の若いデザイナーに、ご自身で町家の改修に取り組んだプロセス、楽しみや苦労の経験、感じたこと、考えたこと、将来の展望等について語っていただきました。
はじめに松井局長から、情報センターの概要と近年の町家利用希望者の動向、利用目的の変化、需要供給の状況と問題点について解説があり、その範疇でのお二人の位置付けについて、会場の受講者にむけて問いかけがなされました。
そしてお二人から、それぞれに町家に出会ったいきさつ、住むことへの動機づけや決心、町家に対する理解の仕方、空間の受け取り方、自分で手がけられた実際の町家改修の内容、改修しながら住む楽しみや苦労の様子、町家に住む新鮮で貴重な経験、よって引き起こる感覚や価値観の変化、ご近所のお付き合いに溶け込んでいく過程等々、映像を介してお話があり、自ら手をかけて更に愛着の湧く町家のこれからの関わり方、その思い入れを語っていただきました。飯高氏の住む町家の大家さんからも会場内でご発言があり、貸し手の側からの信頼感も加わったお話となりました。
会場からの質疑がビジネスとしての町家利用や契約の方法、改修の詳細に偏った中で、目的を見定め、凛として町家に向かわれているお二人の姿勢が逆に映り、自分で町家に取り組む意味が他の若い受講者に印象的であったように見えました。