京極 迪宏(第2回全国町家再生交流会実行委員会代表) 「第2回全国町家再生交流会」無事終了 「第2回全国町家再生交流会」は、北海道・函館から九州・八女まで、全国からの仲間250名が参加して、12月1、2日に北野の上七軒歌舞練場を主会場に開催されました。初回を京都芸術センターで行ってから早2年半が経過しましたが、多くの団体が新たに集い、全国各地で取り組まれている「町家再生」の活動を検証し、共通課題を見出して協働を進めていくために熱心な意見交換が行われました。参加者全員が、ネットワークの広がりと強い絆が結ばれていくことを実感しています。
プログラムは、講演、各地の取り組みの報告、それを受けたシンポジウム、改修例と改修工事現場の見学会、分科会、懇親交流会等、第1回とほぼ同様でした。今回の特別プログラムとしては、初日冒頭、各地からの参加者が強い関心を抱く「京都市の新景観政策」に着目して、「京都の歴史的景観の変遷」を最新のCG技術を駆使した映像で見ていただきました。京町家ネット4会が担当した5つの分科会では前回の討議を踏まえて、活発な意見交換が行われました。内容詳細につきましては、後日の報告を待ちたいと思います。 第2回交流会の成果、課題等につきましては、今後検討を深めていかなければなりませんが、成果のひとつは懸案となっていた次回開催を金沢が承諾されたことです。金沢は歴史のある中核都市であり、「金沢町家」も多く残っています。些か行政主導の色彩が濃厚と言えるでしょうが、町家再生の各種の試みがなされており注目されています。「第3回交流会」の開催が大いに期待されるところです。まだ感想の域を出ませんが、今回の交流会で明らかになったのは以下のようなことでした。
2008.1.1 |
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