楽町楽家'07◎スペース・デザイン・ カレッジ町家改修コンペ
「楽町楽家」での町家改修コンペも今年で三年目となりました。今年は小島邸の表屋部分の活用について8つの学生グループからご提案させていただきました。6月14日〜17日の「楽町楽家」作品展示期間には約250名、7月14日〜16日の祇園祭展示期間には約500名と、大変多くの方にご来場いただき、また投票にご協力いただきましたことを心より御礼申し上げます。
以下、投票結果のご報告をさせていただきます。
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表屋での作品展示 |
プレゼンテーションの様子 |
プレゼンテーションに聞き入る人々 |
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蔵の特徴を最大限に活かしラジオ局を開設する提案です。
ラジオの持つ発信力と、地元に根ざした町家の力。
そのネットワークを、京都から世界へ展開します。 |
第2位 |
「布 ふふ きょうと いん てきすたいる」
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植田純子、菅原一葉、廣野あんな |
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かつて、京都の織物・染物技術によって問屋が軒を連ねていた新町通。
この町で、受け継がれてきた伝統とテキスタイルの文化が融合します。
ここにしかない、テキスタイルデザインを新町通から世界へ。
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第3位 |
「京ふうどはうす 一期一会」
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大江恭子、高岡紫織、堀江信博 |
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食から京都を考える。食を通してこの町が好きになる。
様々な視点からの「食」へのアプローチで京都の文化を知る。
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祇園祭の山鉾町であるということ、築108年というこの家の歴史、そして京町家再生研究会の本部であるなど、多くの要素が複合的に絡み合うこの空間をどのように活かすか・・・。
学生たちはこの提案を考える際に、地域のつながりや、家と通りとの関わり、家と人との関わりなど、様々な角度からものごとを考える機会を得ることができました。
このコンペ展に限らず、友の会の例会や京町家歳時記、また町家の見学会や「楽町楽家」を通して、町家の魅力や町家のもつ本質的な空間の豊かさを体験し理解した上で空間設計ができる人材が我が校から一人でも多く育ってくれることを願ってやみません。
渡邉佳織(スペースデザインカレッジ副所長)
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