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四条町大船鉾会所 再生通信
- Vol.1 -
再生検討会 第1回
2015年9月16日、釜座町斧屋にて四条町大船鉾会所の再生検討会が開かれました。ワールド・モニュメント財団による町家再生プロジェクト支援対象の次期候補として、改めて協議を始めます。
四条町大船鉾保存会より林理事・木村理事・菊池理事・鈴木審議員・吉井評議員、京都青年会議所より初田氏・小山氏・立木氏、京都市景観・まちづくりセンターより寺田専務理事・上原氏・花崎氏・西井氏、京町家作事組より木下氏・末川氏、京町家再生研究会より小島理事長・宗田副理事長が参加しました。

再生検討会 第2回
9月25日、四条町大船鉾会所にて2回目の再生検討会が開かれました。京都大学名誉教授の高橋康夫先生を迎え、学術的なアドバイスをいただきました。
大船鉾の会所にふさわしい建物として末永く使えるように、祇園祭で通りと一体になるように、運営上も使いやすい工夫をしながら、対処的でなく資金を生かした計画とすること、一階の床が低いミセは特徴として残した方が良い、常に情報発信して伝統文化を継承できるように、とのことです。

そもそも会所とは 祇園祭の山鉾が建つ町内では、神事や祭行事運営の拠点として、町内ごとに会所を所有しています。普段は奥に山鉾の部材を収め、表のミセを貸したり、また囃子方の練習や地蔵盆など町内の寄合で利用し、日々の暮らしとも深いつながりがあります。明治以降こうした町による自治のための施設は多くが消滅する中で、山鉾町では伝統行事とともに会所が維持されてきました(参考資料「祇園祭山鉾町会所建築の調査報告」1975 京都大学工学部建築学教室 建築史研究室編)。 四条町では大船鉾が復興する2015年まで、鉾のない居祭(いまつり)として町内会長宅など持ち回りで懸装品を飾り、祇園祭を支えてきました。

WMF理事の視察
10月1日、WMF母体であるフリーマン財団のグレイム理事長がご子息とWMF副理事長のヘンリー氏、同日本代表の稲垣氏とともに釜座町斧屋を訪問され、続いて四条町大船鉾会所を視察されました。

再生検討会 第3回 2016年1月15日、WMFが四条町大船鉾会所の再生プロジェクト支援を決定し、京都市景観・まちづくりセンターと正式に契約を締結しました。同1月26日、京都市景観・まちづくりセンター ワークショップ室にて、3回目の再生検討会が開かれ、四条町大船鉾保存会、京都青年会議所、京都市都市計画局景観政策課、京都市まち再生・創造推進室、京町家作事組、京町家再生研究会が出席し、景観重要建造物の指定に向けたスケジュールの確認とともに、外観デザインについて協議しました。
現状の昭和初期型腰石張りの建物正面は近隣の景観に合っていますが、祇園祭の会所として通りとの関係や搬出入を考慮し、平格子の案に決まりました。