京町家塾Bコース第6回
平成23年12月17日
障子の張り替え |
まず、古い障子紙をはがします。刷毛で濡らすくらいではがれます。それで取れないようなら糊が強すぎたということです。たわしで軽くこすって桟を洗います。硬いたわしはいけません。糊を水で薄く溶いて、刷毛で桟に塗ります。そして障子紙を貼り付けます。障子紙を桟に合せてかみそりで切ります。最近では大判の紙が主流で、桟の割付も自由になっています。自家用なら少々糊がはみ出ても気にする事はありません。乾けばほとんどわからなくなります。乾いたところで、大きくしわがあるようなら、霧吹きで霧を吹きます。吹きすぎると、また引張られてしわが出るので、これは控えめで十分です。
畳表と同様、新しい障子紙の気持ちよさは格別で、住み慣れた町家の姿が新鮮に映ります。
(京町家作事組 設計担当理事 末川協)