京町家塾Bコース第5回
平成23年10月15日
京町家塾 三和土実習 |
材料の調合方法は感覚的になりがちですが、辻親方の丸秘レシピで土と石灰、にがりを混ぜ、2セットで10センチの犬走りを叩きました。セメント系の仕上げと違い、収縮や沈下での割れがなく、長時間立っていても足への負担が少ない優れた仕上げです。固まれば車が載っても大丈夫な強度があります。三和土の仕上げ方には、叩き放し、洗い出し、コテ押えなどがあります。いずれも土の素材感がそのまま現れ、使い込まれるほどに磨かれて美しさを増します。人手の動員さえできれば、三和土は住まい手が参加できるすばらしい仕上げです。
(京町家作事組 設計担当理事 末川協)