梶山 秀一郎(作事組理事長)
しかし、作事組は「10年以内に所期の目標を達成して、店をたたむ」という公約を反故にしている。それを償うためにはこれまでの活動の総括と、新たな活動目標の設定が不可欠である。10周年記念事業は、お祝いではなく、そのための場としたいと考えている。 また、「そのための町家の保全・再生は作り手だけでは何もできない。住み手の理解と協力、京の内外を問わず広範な市民の支援が不可欠と考える。作事組の結成と同時に「京町家友の会」が設立されたのはそのためである。私たちは友の会と共に学び、協働して町家の保全・再生に努めていくことになる。」(前掲紙)という決意も言い放しである。友の会と共催する10周年事業は、そのための仕切り直しの場になるように、準備委員会で話し合っている。京町家ネットのみなさんからも、作事組に対する率直な指摘や、要望をお示しいただきたい。
(2009.9.1) |