京町家棟梁塾

実習6回  「瓦葺き」「板金」

2006年9月24日(日)  午前9時〜    光本瓦店倉庫にて

講師:光本大助(光本瓦店有限会社、京町家作事組理事)
    橋爪 均(京町家作事組会員、ストロベリーセブン代表)


 光本瓦店の倉庫にて瓦の見学と瓦葺・樋工事の実習をしました。山のようにストックされた新旧様々な鬼瓦や役物瓦を見学し、大きさや色の違い、用途、今ではあまり作られていない形の古い瓦の再利用のことなどを聞きました。



町家に使われる鬼瓦(海津)



蔵に使われる鬼瓦(覆輪)



お寺の塀などに使用される出角の瓦



大塀造でよく見かける塀瓦


 いよいよ建築途中の倉庫の瓦を片面だけ葺きます。割付、瓦桟の打ち方、左右の瓦との差込寸法や上下の重ね代、他、実際に1面葺くとなると、さまざまなことが学べました。



指導役を買って出てくれた瓦職人塾生の
西出さん(真ん中)と前田さん(手前)




2人は割付の仕方や軒瓦の納まりを教えてくれた
他の塾生も熱心に聞く




軒瓦が葺けたところで間配る



きれいに葺けた軒瓦


 途中で軒先に塩ビ製の樋を取り付けました。わずかな勾配の付け方や屋根からの雨水をうまく受けつつ軒の並びを格好よく見せるバランスの取り方などを教わり、量によって変化する水の流れを読み、それに対応することの難しさを知りました。



アンコウへの落し口の穴あけを教えてもらわずに
やってみたが、正解者はなし



橋爪講師のお手本
縦樋が丸いからと丸く開ける必要はない。穴以外の部分は切り落とすのではなく下向けに折って水を誘導する




軒樋を取り付ける



アンコウ縦樋の取付



完成も見えてきた


 ケラバの始末と幅の調整をして、最後に箱棟を仮置きして実習を終えました。桟瓦は防水性能が高いだけでなく、葺き作業も保守も容易で、少々歪んだ屋根形状へも柔軟に対応できるなどの点でも優れていることを実感しました。



普段やらない仕事に興味を持って取り組む大工




瓦の幅を調整するために割る
「こうやったら簡単に割れんねん」「難しいやん」




記念撮影
用があって途中で帰った人がいてちょっと残念