◎第四期京町家棟梁塾たより11
今月は、<安全管理からみた電気設備><ガス、給排水設備の納め方と注意点><町家の寸法体系>を学びました。 電気設備はホリテックの堀講師より、+と−直流と交流などの基本知識をはじめ、死に至る危険性をもつ電気を安全に使うことの重要さなどを専門的に学びました。「昔の電線、蝋引き四種線は0の割り算が起こりえる!」堀講師ならではの面白く難しいお話もたくさん頂きました。 ガス、給排水設備の授業では、清水工業の宮原講師と溝口設備工業の藤野講師より、過去と現在での配管材料の変化や、それにより変わってきた納め方、機器を取り付ける際の注意点などを、改修中の現場にて実践的に学びました。 町家の寸法体系については、塾頭末川講師より、町家の調査時のポイントと図面を起こすまでの手順、町家で決められている寸法は人体寸法からの裏付けがある事実や、暖房と採暖という洋と和の考え方の根本的な違いまで、幅広く有り体に学びました。 設備や設計は、住まい手や生活スタイルに順応していく必要があり、現代の町家には不可欠であると思います。 各職方講師の座学・実習は今月で一通り終えました。来月からは荒木塾長による大工棟梁への道、ラストスパートがかかります。 (施工担当理事 大下尚平)
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