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京町家作事組



◎第四期京町家棟梁塾たより6



板金の加工場にて

瓦の講義

表具店を訪問
 9月の棟梁塾は、荒木塾長による技術的な講義から少し離れ、京町家改修工事に欠かす事の出来ない専門職の親方からお話をいただきました。
 1日には板金職、ストロベリーセブン橋爪さんの加工場を訪ねました。京あんこうの種類、原寸型板を起こし裁断する製作手順を始め、鋼板、銅板、ステンレスなど建築に使用する金属板の材質と特性、最高級素材チタンを使い神社の屋根を葺き替える話など、実際に材料や機会を見せていただきながら幅広く教わりました。
 4日の座学では、瓦職、光本瓦店の光本さんより、京箱、京海津など色々な京瓦の種類をはじめ、瓦の製造方法や産地、大工にとって重要なサイズ別の割付や、御所の塀瓦葺きに至るまで、様々なお話をお聞きしました。
 25日には表具師、若林愿鴻堂の若林さんを訪ね、京唐紙や、一万円札にも使用されている鳥の子一号紙と呼ばれる最高級手漉き和紙をはじめ、襖の縁の材質や様々な形をした引き手とその使い方、茶、床、佛、それぞれの表装の定義と修復方法など、たくさんのお話を頂戴しました。
 京町家から社寺仏閣の仕事まで、「ふつう」にこなされる親方のお話に、塾生達は釘付けでした。
(施工担当理事 大下尚平)