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■作り手町家塾 第4回
第4回 2月5日(日) 午後1時30分〜午後4時

「創意と工夫」
◆小グループ討論:2つのグループの分かれて討論
 テーマ・町家を建てるための手立て
     ・法律基準と町家の改修

◆各グループ発表:
◆◆ 1 班 発表者:内田
町家をどうすれば残していけるか、残してもらえるかという話が出た。町家の良さがわからずに壊されることが多いのではないか。

改修の際に、現代風の改修ではなく、町家の作法に則った改修をするには、施主と設計者・施工者がどうすべきか、じっくり話し合うことが大切なのではないか。具体的な例として、今は住まずに店として改装しても、後に住まいに戻せるような改装をする方法もある。住む場合には、最低限住みやすくすることも必要だが、エアコンなど現代の設備を設置するにしても、住む側も施工する側も、それが町家に対してどのように影響するのかをわかった上で設置することが必要。
今回のテーマに沿った話ではなかったが、それぞれが現場で直面する話ができた。

  2 班 発表者:熊田
町家を建てるということが、昔の町家をそのまま新築するということであれば、それに意味があるのかという意見が出た。構造の問題や寒さ・暑さといった自然環境に対する問題があり、そういう町家を出て行くとい現状がある。町家の良さを知ってもらい、体感してもらう。そういう部分を活かして、今の時代にあった伝統的工法に近づいた新しい町家を模索するのがいいのでは。モジュールの問題も含め、今の暮らしにあったものに改善していく必要がある。町家の過酷な部分を改善しないと本当の町家に行き着かない。
一方で、それらを造る大工の養成も必要である。

設計者や大工が良さを訴えても限界がある。プレハブや建売など、宣伝広告費をかけられる業者の家に惹きつけられているのが現状。行政を交えて京都の町家の魅力をPRして感心を持ってもらう。地場産業―京北の材木など―をもっと活用する。地場産業を活性化させることで、町家のメリットを作り出す。ひいては、コストの削減や環境に対する効果にもなるのではないか。
建替えのできない路地奥の町家など、法的改善をして建替えや改修をしていかないと、火災など大きな問題につながる。行政の支援を得て、根本的な改修につながるようなことを考えていかないといけない。新しいかたちの長屋、町家スタイルを提案していく。うまくいけば全国に波及していき、町並みの改善につながると思う。
地域の特性を考慮した京都独自の建築基準法があってもいい。そういう形で町家を作っていけたら、京都の町並みも大きく変わっていける可能性があるのではないか。
◆ 意  見:
町家の住人の多くが年寄りで、核家族化している。町家を復活させることで、核家族を改善していくのを提案しないといけないのでは。町家を通して切り込んでいけたらと思うが、意見が聞けたら。 ―事例を紹介すると―老いた母独りになって、東京に住む娘夫婦が、母のためにバリアフリーに改修することにした。ご主人の仕事もうまくきりが付き、結局3人で暮らすことになった。町家の改修が娘夫婦を呼び戻した。
同居の息子夫婦が母のために改修する話が持ち上がった際に孫が、それなら帰って来たいと言ったため、奥に離れを増築した。
孫が新婚生活するのに、祖母の住んでいた町家を改修した。
このように、町家に戻ってくる事例がいくつかある。

そういう問題と同時に増築ができないなど、法的な問題もある。行政の法的改正、支援が必要。町家の存在価値が変わってくる気がする。

―今の意見に直接つながらないが―景観法ができて良し悪しの議論もあるが、景観重要建造物という制度がある。指定されると基準法上の緩和がある。容積等に対する緩和もあるようである。国でできた法律だが、各部分については各地方が条令を作る。こういったことで、市に働きかけるということもしていけば、いくつか道はありうるのではないか。