◎12月の報告
◎1月の予定
[謹賀新年] 年末には、京都新聞に「町家生活ローンで応援」という見出しで、京滋の銀行が町家保全への金融支援策を拡大するという記事が掲載されていました。昨年は、はなから国交省や地方自治体による、全国の空き家をなくそうとするキャンペーンが始動し、京都市内でも市役所やNPO団体、不動産業者、金融機関等が連携して、運動を展開する動きもありました。作事組事務局への相談の中にも、空き町家の改修相談が増えてきています。 京町家再生研究会、友の会、作事組、情報センターの各会も、今まで以上にネットワーク活動を重視して、京町家の訪問調査や改修計画の実践的取組みに力を入れてきました。その結果として新年には、空き家になっていた表借家や裏長屋の利活用計画が数軒実行される事になっています。所有者の決断とそれを支援する行政の補助金制度、金融機関のバックアップ等をふまえて、京町家ネットの連携した実務作業を通じて実現に向かった成功例が生まれつつあります。やはりその意味では、京町家ネットの活動の様に、多面的なフェーズを持つ町家再生の担い手が協働してこそ、実効ある成果が得られる事が良く分かります。作事組ではそうした連携業務の内容を、現場見学会やワークショップ、完成見学会を開催して、関心ある市民、クライアントの皆様に広くお伝えして行こうと考えています。特に、隔月発行しているニュースレターやインターネット情報の中で、京町家ネットの4会が立体的にタッグを組み、実践するプロジェクトの内容について市民の皆様から批評して戴ける場面が生まれてくる事を期待したいと思います。又、そういった双方向の情報交換を踏まえて、町家再生の内容が深化し運動が拡大してゆく事を希望して、新年の御挨拶にかえたいと思います。会員の皆様方のご協力をよろしくお願いします。 新春の2月5,6日には、関東で初めて開催される、第6回全国町家再生交流会 川越大会が予定されています。京都から始まったこの交流会にこぞって参加して、他都市他地域の皆様と町家再生の多面的交流を図って戴きたいと思います。 京町家作事組代表理事 木下 龍一
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