◎8月の報告
◎9月の予定
[地蔵盆]
その後は少し変わった企画がありました。子供さんの数より大人のほうが多いこともあって、子供も大人も楽しめるようにと役員さん方が考案した金魚すくいならぬ野菜すくいです。賀茂なすや鹿ケ谷かぼちゃ、すずかぼちゃからバターナッツ南瓜まで、大きいのや小さいの、色んなかたちのお野菜を水に浮かべて菜箸で掬うというもの。変り種のお野菜はお盆のお供えものとばかり思っていたのですが、水に浮かべて掬った野菜が収穫物となり、家庭のお昼ごはんになるというのです。見事な手わざを発揮された釜師の奥様もおられて、古くから栄えた鋳物師の座という土地柄のすばらしい一端を垣間見た気がいたしました。 子供たちだけでは少し難しそうだった西瓜割りも、お祖父さんにくっついてぐるぐる回り、ふらつきながらもようやく西瓜に的中し、大へん盛り上がったところで正午となり、午前の行事は終了しました。作事組相談会の当番のために来ていただいていた荒木棟梁とご一緒に美味しい西瓜をご馳走になりました。 午後3時、後片付けの時間まで何とか天気は持ちこたえたものの、夕方、府庁近くのお料理屋ちりりに場所を移した懇親会は雨の中でした。風雨で不安な夜を過ごされている方々に思いを馳せつつ、今年も町内の皆様と無事に地蔵盆の行事を終えることができたことに感謝し、解散となりました。 (作事組事務局 森 珠恵)
[広報委員会] すすきに満月を見ると、やっと今夏の暴風雨や猛暑を忘れ、秋の気配を楽しみたくなって参りました。作事組でも京町家ネットの皆様と久し振りの見学会を開催したり、設計、施工、作事、広報の4つの委員会の集まりを始め、会員の皆様と進めてきた議論をまとめる時期になってきました。会員の皆様には釜座町町家の方へ出来るだけ顔を出して、活動内容の変化を確認して下さい。事務局を預かる森珠恵さんも3年ぶりに仕事に復帰され、新しい施主や来訪客の応対に多忙な活躍をなさっています。
又、作事組と共同で活動する京町家再生研究会が参加する、全国町並ゼミ佐賀県鹿島嬉野大会が、11月7日(金)〜9日(日)に予定されています。この九州の町並ゼミや、来年度の全国町家再生交流会、埼玉県川越市に参加する他府県の同志も、宮津でお会いする事が出来ます。 京町家作事組は、古都京都に存続する町家を現代に生かして、改修する仕事を展開してゆかねばなりません。古代よりゆかりのある丹後宮津から古都を振り返って見るのも面白い事でしょう。 秋の好機に皆様のご活躍を期待しています。 (作事組代表理事 木下 龍一)
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