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京町家作事組
第78号(2014年3月)

◎2月の報告

5日(水) 棟梁塾 座学16「電気設備」
9日(日) 棟梁塾 実習14「ガス・給排水設備」
14日(金) 理事会
19日(水) 棟梁塾 座学17「町家の寸法体系」
28日(金) 理事会

◎3月の予定

5日(水) 棟梁塾 座学18「町家の手入れ」
9日(日) 棟梁塾 実習15「町家実測」
14日(金) 理事会
19日(水) 棟梁塾 座学19「町家改修工事にかかる工事内訳」
28日(金) 理事会

京町家・東京シンポジウム「知恵の継承−京町家の再生を通して−」

京町家・東京シンポジウム
  2月7日、東京の野村コンファレンスプラザ日本橋の大ホールにて、京町家についてのシンポジウムが開催され、作事組のお施主様であるアラード氏がパネリストの1人として登壇されました。仕事の3分の1が日本を拠点としていることから西陣の京町家を購入し、改修して第2の住まいとされた理由として、まずメルヴィルの「白鯨」の舞台となったアメリカ東海岸のナンタケット島を紹介されました。150年程前にアメリカで石油が採掘されるようになるまで世界最大の捕鯨の拠点として栄えた港があり、鯨油が石油に取ってかわることで捕鯨が廃れて急速に衰え、結果として今でも100年以上前の木造建築が立ち並び、現在は美しい町並みを積極的に保存し、活かすことで暮らしと経済が成り立っています。アラード氏が選んだ町家は京都のなかでも最も町並みが維持された通りに面し、そこに価値があるとのことでした。証券を扱う専門家の視点からも、町家が暮らして楽しく美しいだけでなく、資産として非常に優れたものであること、それを守るために、少しづつでも町を良くしよう、美しくしようとすることが大切であることを強調されました。もうひと方のパネリストである友の会の新会長となられた西村吉右衛門氏の、受継いだ町家をベースとする活動のお話とも重なり、長い時間のなかで培われた知恵の結晶である京町家について、会場いっぱいの皆様に興味深くお聞きいただいたことと思います。
(設計担当理事 内田康博)

お披露目のお茶会
 作事組で茶席の改修をお手伝いさせて頂いたお施主様から、お披露目のお茶席にお招きいただき、設計・施工の担当者とともに事務局として参加させて頂きました。
 4畳半の茶席で、新たに炉を切り、小窓の前に坊主襖を建てて光を透過する壁を床とし、表に面するガラス障子を柱外に移設して紙障子を新設しました。紙障子にはこだわりの竹紙を貼り、繊細で力強い竹の繊維が独特の風合いを見せています。床の間には家業に関連する道具などが紹介され、家の歴史がテーマとなっていました。美しく設えられ、お客様をお招きする茶席として大切に使って頂き、改修に関わらせて頂いた担当者一同とともに、嬉しいひとときとなりました。
(設計担当理事 内田康博)

町家で遊ぶひな祭り〜ひなの茶会〜
  3月22日(土)、23日(日)11:00〜15:00
  各日5席、各10名様
  参加費:2,000円(2席分)
  おひな様のおもてなし     会場:小島家(新町通錦上る)
  右大臣と五人囃のおもてなし  会場:釜座町町家(三条通新町西入)
お申し込みが必要です。詳しくはコチラ

工事実績: 200件
相談件数: 533件
('99年〜'14年2月28日現在累計)