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京町家作事組
第59号(2012年8月)

◎7月の報告

1日(日) 釜座町町家大掃除
13日(金) 理事会
14日(土)
-16日(月)
屏風祭
25日(水) 釜座茶会
27日(金) 理事会

◎8月の予定

10日(日) 理事会
18日(金) 地蔵盆
22日(土) 茶道稽古
24日(水) 理事会


釜座町町家の大掃除
[釜座町町家大掃除]
 7月1日(日)、隣家の改修工事が終わるのを待って、初夏恒例の釜座町町家の大掃除を行いました。作事組の職人さんや設計士さん総勢15名ほどで、普段はなかなか掃除が行き届かない梁の上や照明器具、表格子も外し、ピカピカに磨きました。掃除は家との対話だと言いますが、掃除をして初めて気づく家の傷みも多いと思います。家は傷む前に処置を施すことが大事。ちょっとしたことでも、お困りのことがあれば、お気軽に事務局までご相談ください。
 ちなみに、隣家の町家は作事組による改修ではありませんが、かりんとう屋さんとフレンチレストランに生まれ変わり、三条通が少し華やいだ雰囲気になりました。
(事務局 常吉裕子)

[茶道お稽古]

お稽古風景
 7月25日(水)、釜座町町家にて2回目の茶道のお稽古が開かれました。今回は割り稽古が中心です。まずは部屋への入り方、そして掛け軸・お花の拝見の仕方から。次に、袱紗の扱い方、袱紗さばき、棗と茶杓の清め方…等を教わりました。皆さん、袱紗さばきで苦戦された様子。先生から、次回までにしっかり復習するように、とのお達しがありました。最後に、先生のお点前で薄茶をいただき、お菓子を楽しみました。
 お稽古中、皆さん口々に訴えられるのが、正座がこたえる!ということ。お稽古が上達する頃には、きっと正座もラクになっている…ことを願います。
(事務局 常吉裕子)

[祇園祭 屏風飾りと還幸祭]


今年の屏風飾り

御神輿を待ちながら
八幡山町会所や船鉾収蔵庫の改修工事など、これまでも祇園祭関連のお手伝いをさせて頂くことが多かった作事組ですが、釜座町に拠点を持ってからは、お祭に参加する楽しみが加わりました。
 7月14日から16日の3日間、釜座町町家にて、昨年に引き続き2回目となる屏風飾りが行われました。今年お披露目されたのは、室町時代後期から江戸時代初期に織られた様々な古代裂を屏風に仕立てた“古代裂屏風”と、大正時代に描かれた山田耕運画“鳥図”の2点です。昼の光の下では晴々しく華やかに、夜の灯りの下では幻想的に。昼と夜とで全く異なる表情を見せ、町家マジックともいうべき風情を醸し出していました。
 24日の還幸祭では、御神輿が3基とも三条通、釜座町町家の前を通って八坂神社へお戻りになります。夜の8時頃からご町内の方々や京町家ネットの面々が町家に集まり、御神霊をお見送りしました。釜座町も昔に比べて住民の数がだいぶ減ったそうですが、この日は近隣のご町内からも見に来られ、町内に大勢が集まって賑やかな後祭となりました。
(事務局 常吉裕子)

[ヒートアイランド学会(京都) プレイベント 京町家の見学]

ヒートアイランド学会の皆さん
 7月20日(金)午後3時、ヒートアイランド学会の関係者が釜座町町家に来られました。都市全体の居住環境を研究テーマとし、都市を取り囲む海や山、川筋などの地形を含め、住みやすい環境を実現するために緑化や風の道などを重視されています。関東を中心に全国各地からの参加者が多く、京都の都市の主要部分を構成する京町家の典型例として釜座町町家を興味深くご見学頂きました。
 実地に見学頂いた後、町家改修のDVDをご覧いただき、熱心なご質問がありました。特に風通しについて、建物全体の構成、通りと前栽の日射や植栽による温湿度の差による気圧の差から空気の動き、風が生まれることなど、興味深いご意見もお伺いできました。
 都市居住環境を研究する皆様にとって、快適な都市居住を求めた歴史と工夫を体験する貴重な機会となったことと思います。
(設計担当理事 内田康博)

工事実績: 184件
相談件数: 480件
('99年〜'12年7月31日現在累計)