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京町家作事組
第54号(2012年3月)

◎2月の報告

1日(水) 棟梁塾17「初歩的な茶の湯の用語と作法」
5日(日) 棟梁塾実習「お茶会」
10日(金) 理事会
15日(水) 棟梁塾18「堂宮、各部の意匠と意味、納まり」
24日(金)
理事会

◎3月の予定

7日(水) 棟梁塾19「堂宮、習熟階梯の確認と自己評価」
9日(金) 理事会
11日(日) 棟梁塾実習「奈良見学」
17日(土) 竣工現場見学会
21日(水)
棟梁塾20「町家の四季の暮らし、修了書授与」
23日(金) 理事会

[作事組全国協議会]

姫路・町家再生塾との勉強会
 2月19日(日)、姫路・町家再生塾の皆さんが京町家作事組に来られました。現在、全国各地で「伝統木造町家の性能標準表」をまとめる作業を進めて頂いています。姫路でも本格的に調査を進めるため、官民協力して調査対象を選んでいるところです。作業にかかるまえに京都での経験を聞きたいとのことでした。荒木副理事長(京町家作事組)から、大きくて立派な町家よりも、小規模な町家を調査することで地域の一般的な特性を知ることができるとのお話がありました。大きな町家の場合は遠くから職人さんを呼び寄せて特別な仕様で普請することも多いためです。その他様々なお話がありましたが、この様な機会を持ち、切磋琢磨するなかで刺激を受けながら、お互いの活動が活性化していけば幸いです。
(設計担当理事 内田康博)

[フリーマン財団・フリーマン氏来訪]

かるたに興じるMrs. Freemanとご子息
 作事組全国協議会では、全国各地の参加団体で、今年の3月末を目処に、それぞれ地域に根ざした町家について「伝統木造町家の性能標準表」をまとめる作業を進めています。姫路からはこれを機会に、地域の町家の詳細を調査検討する委員会を立ちあげ、民間の大工さん、職人さん、設計者だけでなく、市役所の担当部署からも参加者を得て、活動を進める2月21日、フリーマン財団(米国)の創設者Mr. Hoghton Freemanの奥様とご子息がお見えになりました。完成から1年経った釜座町町家に、とても感慨深げなご様子で、2階の座敷では「京町家歳時記かるた」も楽しまれました。文字がなく絵だけが描かれたかるたは、海外の方へのお土産にも最適です。
 フリーマン財団は、日本の文化遺産の保護だけでなく、日米間の高校生の交流や奨学金制度、日本研究等に多大な支援を行ってこられました。この程、ワールド・モニュメント財団を通じて京都で2件目の町家再生に寄付いただくことが決まり、その完成が心待ちにされます。

工事実績: 177件
相談件数: 464件
('99年〜'12年2月29日現在累計)