一般社団法人　京町家作事組は、設立２０周年を記念し、京町家を詳しく知ってもらうための体験学習型の連続講座を開講します。

　京都には戦前の木造建築が４万件あまり残っており、年平均８００軒のペースで減少しています。また、「民泊」ブームの影響で、傷んだ構造をそのままに改修する事例もあり、京町家作事組では危機感を募らせてきました。今回の取り組みは、いままで町家に興味がなかった方にも、正しい知識を持ってもらい、建物の維持管理に役立てていただくのが狙い。

　この講座は、これまで、京町家作事組で活動している大工・左官・瓦といった職人のみならず、姉妹団体の京町家再生研究会、友の会、情報センター、また取組に賛同いただいている各大学・専門学校・ＮＰＯ法人等、さまざまな分野で活躍されている有識者の協力を得て実施します。

　木下理事長は、「住まいに関する学習機会が少ないので、気軽に職人に相談できる環境を作りたかった。今まで、京町家に興味がなかった方も、維持管理で悩んでいる住まい手の方も、楽しみながら学んでほしい」との事。全１０回の予定ですが、応募状況をみて延長することも視野に入れています。

　座学のみならず、街歩き・左官体験・瓦製作など、楽しんで学べる講座を趣向を変えて実施していきますので、ぜひこの機会に町家のある京の町中の生活を体感してください。ご参加をお待ちしております。

【講座概要】

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