第一回世話人会
日 時:同 日 午後5時〜6時過ぎ
場 所:同 所
出席人数:18名            
前4回の感想と反省点から始まり、以下の意見がありました。

・専門的な用語が多くみんながどこまで理解できたかと疑問に思う。
・どこら辺の層(理解度)にターゲットを絞るかと云うことが問題。
・改修の仕方については実際にやってみないとわからないことが多く、この学習会で話を聞いただけでは理解できないと思う。この場の目的はあくまで町家の改修に関わるきっかけづくりだと思う。

また、具体的な改修の進め方や責任の持ち方あるいは住み方について主に以下のやりとりがありました。

・町家の改修に設計者の入り込む余地があるのか。
 −設計と施工が分かれて別々の職能になって久しく、設計者は木造の施工について最終的には解っておらず、大工は設計上のことはお任せになっている。昔の棟梁はその両方を備えていて、再び棟梁が登場するまでは過渡的に設計者と大工(職方)が協働で取りかかる必要があって、作事組では設計は独立した仕事ではない。
 またかつての町衆は普請についての知識を持っていて、設計者の役割の一部を担っていた。その意味では設計者、職方だけではなく住み手も町家について学ぶ必要がある。

・施主に町家の耐震についてどのように説明しているのか
 −1000年に及び地震などの災害をかいくぐってきた木造の伝統を尊重していると答えている。
 −私が生きている限り大丈夫だといっている。その後は引き継いだものがやってくれると答えている。

・この頃町家に住みたいという若者が増えているが、町家で大きな音でオーディオを聞くといったことは可能か。
 −住み合いにおけるマナーの問題だと思う。なかには蔵を音楽室に改修した事例もあるが、基本的に大音響は無理。ただ、今まで町家で音の出る稽古事をしてきたわけで、それは夜遅くまではしないという気遣いと誰が音を出しているかを知った廻りの者が許容するというコミュニティーがあって成立していた。町家の再生にはコミュニティーの再生も不可欠だ。

 さらに本会後援の(財)京都市景観・まちづくりセンター平家事務局次長は以下の感想と意見を述べました。
・本会については抽象的な議論ではなく、町家の改修について具体的なものを示している。「できることからやっていく」という活動スタイルは大変すばらしい。

・市民自らが町家を守るための行動を起こすことが大切であり、その取り組みを私たちも支援・応援させていただくという関係を築きたい。

・ここでの話を誰も彼もが理解できなくても良いと思うし、市民は市民同士で、職方は職方同士であるいは学生は学生同士で理解できればよいと思う。ここで学んだことを、さまざまな立場の方が、自分の言葉で伝えて広げていくことが大切だと思う。

 そして第一回世話人会として、次回に改修中町家の見学会を開催することと今後展開する「広める会」への積極的参加を決定しました。