毎年、全日コースの２年生が春休みから取り組む「町家改修コンペ課題」。“楽町楽家”イベント中の展示と投票に向けて約２ヶ月半、学生たちは町家とじっくりと向きあいます。
今年の物件は岡崎天王町の住宅街に佇む、長く空き家になっていた町家。家のことをよく知るには掃除が一番！ということで、まずはお掃除隊として現地へ。草木はボーボー、蜂の巣あり、室内には埃が溜り、なかなか手強そうです。気合を入れて、２４名で挑みました。約３時間後、生い茂った草木もすっきりとし、室内に光が入り、ここでの生活を想像できる位になりました。前庭付きという郊外型の町家の特徴と環境を考慮し、この町家に住み、生かすための使用用途をグループごとに検討します。
５グループがそれぞれの提案をまとめ、ボードと模型で展示をし、来場された方に投票をしていただきました。その結果、投票数の多かった２作品をご紹介します。
展示会の際は、たくさんの方にご来場いただき、また投票にご協力いただきましたことをこの場をお借りして心より御礼申し上げます。
建築設計、インテリアデザインを学ぶ上では、気候風土と環境に合った建築物である町家を研究することはとても大切なことだと考えます。日本人の暮らし方、文化が凝縮されたこの空間を体験し、未来も含め検討する機会は、学生たちにとって貴重な経験です。
毎年この課題に取り組む機会を作っていただいている京町家ネットご関係者の方々にも重ねて御礼申し上げます。
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スペースデザインカレッジ 渡邉佳織