べんがら【紅殻(塗り)】

 古くから用いられた赤色顔料で、16世紀頃にインドのベンガル地方から渡来したためベンガラと呼ばれる。目的は木材の美装と保護であるが、美装に重きをおく。あまり赤味を出さず、素木の座敷や正式なゲンカン以外の全ての木部に塗られ、あまり肌のきれいではない松や節のある木のぼろ隠しの面がある。